男性介護士が特養で働くメリットとは

私は、介護福祉士の資格を取得したことをきっかけに、つい先日まで転職活動に励んでいた男性介護士です。これまでは訪問介護の仕事に携わってきましたが、女性が多数活躍している介護業界で「男であるというメリットをもっと活かせる職場を探そう!」と一念発起した結果、現在勤務している特別養護老人ホームに辿り着きました。そこで、今の職場を選んだ理由をお話しさせていただきます。

◇力仕事が多い◇
体位変換・排泄介助・入浴介助・更衣介助・ベッドから車椅子への移乗・・・介護福祉士の数ある仕事の中でも、かなりの体力を必要とするのが身体介助です。要介護度の高い方が多い特養では、入居者さまに対する介護はこれらの身体介護が中心となります。そのため、「生活援助中心の訪問看護よりも施設勤務の方が、男性介護士の体力を活かせるのでは?」と考えました。実際、入居者さまの中には寝たきりの方や体格の良い方が多く、女性介護士の皆さんは相当苦戦されているようです。ですから、身体介助の中でも特に気を使う入浴介助や、大柄な入居者さまの体位変換、排泄介助などは、私が率先して行うようにしました。男性である私が力のいる業務を行うことで、女性介護士の方々は助かっているようですし、入居者さまは安心感があると喜んでくれています。
◇夜勤が多い◇
結婚・出産・育児といったライフステージの変化に応じて、夜勤のない勤務形態を希望する女性介護士さんは少なくないと思います。しかしながら、多くの特養で常勤スタッフとして勤務した場合、平均して月に4~5回ほど夜勤が発生します。そこで、「夜勤を無理なくこなせる働き盛りの男性介護士は需要がありそうだ」と考えました。これまで夜勤を経験したことがなく「夜勤は大変」というイメージは少なからずありましたが、いざ働いてみると・・・予想していたよりも、体が辛くない!夜勤明けの日は帰宅後そのまま休みとなるため「日勤オンリーのシフトより楽」だという方が意外と多いとは聞いていました。私の場合も、こちらに当てはまったようです。1回の勤務で2日分のカウントになるので、得した気分にもなりますしね。また、夜勤手当がある分収入アップが見込めるのも大きな利点。バリバリ働いてジャンジャン稼ぎたい介護福祉士さんには、もってこいの条件です。
◇キャリアアップを図りやすい◇
男性介護士は女性介護士と比べ、ライフステージの変化に勤務状況を左右されにくい傾向にあります。そのため、他業種にも言えることですが管理職は未だ男性の需要が多いのが現状です。「介護業界で長く働き続けるために、安定した環境でキャリアアップを図りたい」と考えた私は、男性の管理者が多数活躍している特養を選択しました。規模の大きい施設で幅広い介護経験を積むと同時に、ケアマネージャーの資格を取得。いずれは管理職に就きたいというのが今の私の目標です。ちなみに、同じ大規模施設として老健という選択肢もありましたが、医療・リハビリサービス中心の老健と比べ、介護に重きを置いている特養の方が介護福祉士の待遇が良さそうだと判断しました。

柔軟な対応力やコミュニケーション能力を必要とされる介護の現場では、多くの女性がご自身の強みを活かしてご活躍されています。男性介護士だって、自分自身の強みを冷静に分析すれば、自分に合った職場探しができるはずです。転職活動真っ最中、もしくは介護業界への就職を目指している男性介護士の皆さん。自分自身が最も輝ける職場に出会えるといいですね。
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